新しいイヤホンが欲しくて、Moondropの「Pill」っていうのが気になってる…。
見た目は可愛いけど、実際の使用感とか音質とかってどうなんだろう?
誰か教えてくれないかな~~~~!!
mokeppiそんなあなたのために、実際に購入して使い倒している僕が解説します。
僕はいままでヘッドホンやカナル型イヤホンを主に使ってきたんですが、耳への負担が気になってたんですよね。
ヘッドホンだとイヤーパッドで蒸れたりしますし、カナル型イヤホンは耳穴に直接入れるので難聴や病気の原因になりやすいという話をよく聞きます。
こで、「耳を塞がないオープンイヤー型イヤホン」を試してみようと思い、見た目がかわいいMoondrop Pillを購入してみました。
ただ、僕は音楽制作もしているので、音質には少し敏感です。



ご参考までに、僕のプロフィールはこんな感じです。
- ギター歴:約20年
- DTM歴:約10年
- 過去に作編曲家として作家事務所に所属していた(現在は退所)
- 現在はボカロ楽曲等を趣味で制作している
今回はそんな僕が、Moondrop Pillを実際に使ってみた「ガチの本音レビュー」をお届けします!
【先に結論】Moondrop Pillがおすすめな人
- 安くてそこそこ音質がいいオープンイヤー型イヤホンを探してる人
- ながら聴きで使えるイヤホンを探している人
- YouTubeやラジオ視聴がメインな人
- 重低音重視の音楽(EDM、K-POP、HipHop、最近のJ-POP等)はあまり聴かない人
Moondrop Pillの基本情報




スペック
| 項目 | 詳細 |
| ドライバー | 13mm ダイナミックドライバー |
| 通信方式 | Bluetooth 6.0 |
| 対応コーデック | SBC, AAC |
| 連続再生時間 | 音楽の連続再生:8+20時間 最大のバッテリー駆動時間:最大35+90時間 |
| 防水性能 | IPX4(生活防水レベル) |
| マルチポイント | 対応(2台同時接続) |
| その他機能 | 低遅延ゲームモード、通話用AIノイズキャンセリング |
| カラー | ブラック、レッド、グリーン |
付属品



パッケージはシンプルですが、必要なものは一通り揃っています。


- イヤホン本体と専用充電ケース
- USB Type-C 充電ケーブル
- 取扱説明書・保証書
操作方法
再生・停止などは、イヤホン本体の背面にあるタッチセンサーで操作します。


| 操作 | アクション |
| 再生 / 一時停止 | 左右どちらかを 2回タップ |
| 曲送り(次の曲へ) | 右側(R)を 3回タップ |
| 曲戻し(前の曲へ) | 左側(L)を 3回タップ |
| ゲームモード切替 | 左右どちらかを 4回タップ |
| 着信応答 / 終話 | 左右どちらかを 2回タップ |
| 着信拒否 | 左右どちらかを 長押し(1.5秒) |
| 音声アシスタント | 左側(L)を 長押し |
誤タッチ防止のためか、「1回タップ」には機能が割り当てられていません。



最初は少し慣れが必要ですが、意図しない誤作動が起きにくい仕様になっています。
水月雨(Moondrop) Pillのメリット・良かった点


- 見た目がかわいい
- 開閉ギミックが面白い
- 耳を塞がないので開放感がある
- バッテリー持ちは十分
- 細かく音を調整できる
- この価格でマルチポイント接続可能
見た目がかわいい
まず買って良かったと思った点は、やっぱり見た目の可愛さ。





マジでいい!!
「Pill(ピル)」という名前の通り、お薬のカプセルをイメージした独特な見た目をしています。
ちなみに、本体上部には紐を通せる穴が空いているので、カバンなどにストラップ感覚で付けることも可能です。


イヤホン本体はそこまで特徴的ではなく、さらっとしたデザイン。





主張が激しすぎないので、装着した時に「いかにもアクセサリー」という感じにはなりません。
開閉ギミックが面白い
このMoondrop Pill、開閉ギミックがかなり面白いんです。
下の映像を見ていただくと分かりますが、本体横のツマミをひねったり、ケース自体を指で回すことで開閉できます。
これがめちゃくちゃ気持ちよくて、意味もなくずっとクルクルしちゃう。



ハンドスピナーを無限に回しちゃう感覚に近いです。
「カバンの中で勝手に回って中身が散らばったりしない?」と不安になり何度か検証してみましたが、カバンの中で勝手に開いてしまうことはありませんでした。
ただ、中にホコリや髪の毛などが入り込んでしまったとき、取り除くのが少し大変な点はデメリットかもしれません。
耳を塞がないので開放感がある
装着感もなかなか良好です。
イヤーカフ型なので、基本的には下の写真のように耳に挟むようにして装着します。


耳の穴にねじ込むカナル型とは違い、イヤーカフ型は耳の穴を塞がないので、長時間の使用でも痒くなったりしづらいのがメリット。
実際に装着してみると、普段使っているカナル型イヤホンと比べてかなり開放感がありました。



閉塞感がないので、ずっと着けていてもラクです!
紐部分が少し長めで「遊び」があるため、耳に引っ掛ける位置の微調整も可能です。
耳のひっかける位置によって聞こえる音も変わるので、好みの位置に調整しましょう。
バッテリー持ちは十分
メーカー公称のバッテリースペックは以下の通りです。
- 音楽の連続再生:8+20時間
- 最大のバッテリー駆動時間:最大35+90時間
この「8+20時間」「35+90時間」という表記は、おそらく「イヤホン単体で8時間、ケースで充電すれば追加で20時間」といった意味だと思います。たぶん。
実際に使ってみたところ、朝8時頃に装着して、充電せずそのまま17時頃まで使えたので、個人的にはバッテリー持ちは十分です。



音を出していない待機時間も含んでの結果ですが、公称値の8時間に近い感覚で使えると思います。
もしバッテリーが切れても、ケースに戻せば充電されるので、1日持たないということはほぼないでしょう。
細かく音を調整できる
専用アプリを使うことで、かなり細かく自分好みの音を作れる点はPillの大きなメリット。
ただのイコライザープリセットがあるだけでなく、以下のような機能があります。
- 3段階のゲイン調整:
出力のパワーを「ローゲイン」「中ゲイン」「ハイゲイン」の3段階から選べます。
小さめの音で細かく音量調節したい時はローゲイン、屋外でガッツリ鳴らしたい時はハイゲイン、といった使い分けができるので、再生環境に合わせやすいです。 - 3種類のチューニングプリセット:
「Reference(標準)」「Bass+(低音増強)」「Bass-(低音控えめ)」の3つから選ぶことができます - オンラインインタラクションDSP:
周波数帯域ごとの数値をかなり細かく弄れる本格的なEQ調整(パラメトリックEQ)が可能です。
さらに「他のユーザーが作ったEQプリセット」を検索してダウンロードもできます。
3つ目の「オンラインインタラクションDSP」が一番の沼ポイントで、下の画面のようにかなり細かい音作りができちゃうんです。





音楽制作に使うEQみたいにターゲット周波数やQ値も自分で決められるんです!
自分で音作りするのが苦手な人でも、世界中のユーザーが作った「ドンシャリ特化」や「ボーカル特化」などの設定を共有されているので、プリセットを探して適用するだけで無限に楽しめます。
この価格でマルチポイント接続可能
この価格で最大2台のマルチポイント接続が可能という点も、Pillの凄いところ。
マルチポイントを一言で言うと、 1つのイヤホンをスマホとPCなど複数台同時に繋いでおける機能のことです。
【便利なポイント】
- 繋ぎ直す手間がゼロ:PCでYouTubeを見ていても、スマホに着信があれば設定を触らずにそのまま通話に出られます。
- 「音」が出た方に自動で切り替わる:手動でBluetooth接続を解除したり、再接続したりする必要がなくなります。
マルチポイントの設定には、公式アプリを使います。
マイデバイスからPillを選び、「その他の設定」を選択。


その中にある「デュアルデバイス接続」をオンにして、2台目のデバイスからPillを選んで接続すればOKです。


ただ、デバイスの切り替え自体は3~5秒かかるので、少しもっさりしています。



切り替えが速いイヤホンに慣れているとちょっとストレスかもしれません…。
水月雨(MoonDrop) Pillのデメリット・注意点


- 左右が若干分かりにくい
- そこそこ音漏れする
- 公式アプリがやや使いにくい
- 萌え声でアナウンスしてくる
- イヤホン単体で音量調節できない
左右が若干分かりにくい
Pillの本体は左右同じ形なので、若干区別しにくいです。
ケースもどちら側からでも開くことができちゃうので、ぱっと手に取って回したときに左右が逆になっていることがよくあります。



しまう場所も左右対称で、どっちでも入ります。
触っただけじゃ分からないので、本体に書いてある「L」「R」の文字を見てから装着するようにしましょう。


そこそこ音漏れする
Pillはオープンイヤー型なので仕方ないんですが、カナル型に比べると音漏れしやすいです。
メーカーさんの説明によると「ダイポール型指向性音伝送技術」というものによって音漏れが減っているみたいなんですが、それでも音漏れゼロにはなっていません。
具体的には、スマホだと大体30%くらいの音量で少し音漏れし始めて、50%超えるくらいだと結構シャカシャカします。



離れたらそこまで聞こえないけど、電車の隣の人とかには聞こえると思います。
家の中や、ガヤガヤしてるオフィスなら問題ないですが、満員電車や静かなオフィスで使う場合はご注意ください。
公式アプリがやや使いにくい
さきほど触れたEQ変更などに使う公式アプリですが、これの出来が正直イマイチです…。
まず、たまにイヤホンを認識してくれない時があります。
あと、認識してもたまに「デュアルデバイス接続」のボタンが消えたり、UI(画面のデザイン)が独特で直感的に操作しづらかったりと、全体的に「発展途上」な感じが否めません。
一度設定してしまえば頻繁に開くものではないので許容範囲ですが、ややストレスが溜まるポイントです。
萌え声でアナウンスしてくる
人によっては別に気にならないかもしれませんが、電源オンをしたり、デバイスに接続・切断時に萌え声でアナウンスしてくるのもPillの特徴です。



Moondropのワイヤレスイヤホンは萌え声アナウンスが恒例みたい。
今のところPillで存在が確認できたアナウンスは以下のような感じ。
- 電源オン:「でんげんおんっ♪」
- デバイス接続:「せつぞくかんりょ♪」
- 接続解除:「せつぞくかいじょ♪」
- ペアリング:「とぅっとぅとぅ♪」
- ゲームモード:「げぇむもぉど♪」
- 音楽モード:「おんがくもぉど♪」
このアナウンス、実は公式アプリなどを使ってもオフにできないんですよね。
萌え声アナウンスが気にならない人なら全く問題ないんですが、どうしてもそういうのが苦手な人は、このイヤホンは避けたほうがいいと思います。
イヤホン単体で音量調節できない
これは地味に痛いポイントなんですが、Pillはイヤホン本体のタッチ操作で音量の上げ下げができません。
再生・停止や曲送り・曲戻し、ゲームモードの切り替えなどは本体のタッチセンサーで操作できるんですが、なぜか音量調節だけは非対応。
音量を変えたいときは、必ず接続しているスマホやPC側で操作する必要があります。



今のところ公式アプリで操作割り当てをカスタマイズすることもできません。
スマホをポケットやカバンに入れている時や、家事や運動中で手が離せない時に「ちょっと音を小さくしたいな」と思っても、いちいちスマホを取り出さないといけないのが少々面倒です。
アプリ等のアップデートで操作割り当てができるようになれば解決するんですが、現状は仕様として受け入れるしかなさそうです。
Moondrop Pillの音質レビュー


次に実際に色んな音楽を聴いての音質レビューです。
まず、僕が普段どんな環境で音楽を聴いているかを共有しておきます。
- オーディオIF: MOTU M2
- ヘッドホン: オーディオテクニカ ATH-M50x
- イヤホン: SONY WF-1000XM4
- スピーカー: YAMAHA MSP3



普段はヘッドホンを使うことが多いので、オーテクATH-M50xの音が頭の中の基準になっています。
上記のリスニング環境に耳が慣れている僕が、Moondrop Pillを聴いてみた正直な感想ですが、「ぶっちゃけ普通」です。
決して音が悪いわけではないんですが、「おぉっ!」となるほど良くもない。
価格なりというか、オープンイヤー型なりの音だな、という印象です。
「中域重視」と言えば聞こえはいいけれど…
全体的なバランスを一言で言うなら「カマボコ型(中域重視)」だと感じました。
ただ、これはボーカルが際立って綺麗というポジティブな意味だけでなく、「ハイ(高域)もロー(低域)も、どっちも弱い」という事実の裏返しでもあります。
メーカーさんから周波数特性のグラフなどは公開されていませんが、体感で言うと以下のようなレンジ感です。
- 低域:50Hz以下の超低域が弱いです。ベースやキックの重低音、サブベースの震えるような帯域はあまり感じられません。スカスカとまでは言いませんが、迫力は薄いです。
- 高域:10kHz以上の高域の伸びがやや弱いため、どうしても「解像感」が低く感じられます。薄い膜1枚隔てたみたいな音です。
メリットの項で「EQ(イコライザー)で細かく調整できる」と書きましたが、このEQ機能を使うとややマシになります。


ただ、超低域に関してはハードウェア的な限界なのか、EQで持ち上げてもやっぱり足りないなぁという感じでした。
2010年より前の邦楽などは超低域がそんなにないので大丈夫だと思いますが、最近の邦楽やK-POP、HipHop、ダンス系の洋楽などをメインに聴く場合には物足りないと感じる人が多いかもしれません。
装着位置で音質が激変する
あと、Pillの面白いところ(であり、難しいところ)は、「耳へのハメ方」で音がかなり変わる点です。
- 玉部分(スピーカー)を耳の穴に半分埋めるようにセットする
- 玉部分を耳の穴から少し離して浮かせる







これだけで、音の質感が別物になります。
Pillはコントローラー部分とスピーカー部分をつなぐブリッジが「紐」になっていて遊びがあるので、この微調整がかなりやりやすいです。


一度ポジションを決めた後は、頭を振っても意外とズレません。
結論:作業用BGMなら十分
辛口に書いてしまいましたが、「ながら聴き」用途なら十分な音質です。
最初は「レンジが狭いな」と思いましたが、ずっと聴いていると耳が慣れてきて、そこまで悪く感じなくなってきました。
気合を入れて音楽鑑賞をするには若干物足りませんが、仕事中に軽く音楽を流したり、ラジオやYouTubeのトーク動画を聴く分には全く問題ありません。
Moondrop Pillのマイク音質は?


最後にPillのマイク音質についても触れておきます。
まず結論を書きますと、音質は良いとは言えませんが、イヤホンの付属マイクとしては普通くらいです。



これに関しては実際に聞いて比較してもらう方が早いので、下記からどうぞ!
静かな環境での録音
騒音環境での録音
静かな環境での録音
騒音環境での録音
静かな環境での録音
騒音環境での録音
後ろがガヤガヤしている状態で長時間のZOOM会議などをするのはややキツイと思いますが、短時間の電話ならあんまり問題ないです。
楽しいイヤホンライフをお送りください!


ということでこの記事では、水月雨(Moondrop) Pillのレビューをお届けしてきました。



この記事が皆さんのイヤホン選びの参考になれば嬉しいです!







