僕はかれこれ20年くらいギターを弾いているんですが、始めたときはこんなに長く続く趣味になるとは思っていませんでした。
いや、思ってたかも。
mokeppi20年前のことなので覚えてません。
ギターは一生続けるコースなのがほぼ確定として、お隣さん的な存在のベースはというと、実はほとんど弾いていません。
僕とベースとの思い出は下記のみ。
- 高校3年のとき2か月くらい練習して文化祭ライブで演奏した
- 文化祭後もたまに弾いていた
- 大学生の時にお金がなくてベースを売却
つまり20年のギター歴の横で、ベースを弾いていたのは長くて1~2年だけ。
その1~2年もしっかり練習したわけではなく、ギターの片手間でやっていました。
でも最近、突然ベースが弾きたくなっちゃったんですよ。
理由は特にありません。



趣味ってそういうもんじゃん?
ということで、ベースを買うべく、いろいろ吟味して辿り着いたのがYAMAHA BB434というベース。


ネットで調べて状態のいい中古のやつを発見したので、即購入しました。



この3か月みっちり使い込んだので、レビューしていきます。
YAMAHA BB434を買った理由
そもそも何故YAMAHA BB434を買ったのかというと、僕の好きなVincen Garciaというベーシストが、同じYAMAHA BBシリーズの上位機種を使っていたからです。



僕は基本、形から入るタイプです。
おそらく上の動画でVincen Garciaが使っているのは、BBシリーズの最上位機種、BBP34だと思います。
現在はBBシリーズを独自カスタムしたパープルのベースを使っているみたいです。
(BBの正規ラインナップにパープルや白いPUカバーの機種はありません)
ちなみにVincen Garciaを知ったのは、Cory Wong(Vulfpeckのサポートギタリストとして有名)のバックバンドで見たのがきっかけ。



すごい演奏力
YAMAHA BB434のスペック・特徴


次にスペックを見ていきましょう。



BBシリーズのスペック比較を作りました!
| 項目 | BB234 (エントリー) | BB434 (スタンダード) | BB734A (アクティブ) | BBP34 (フラッグシップ) |
| 生産国 | インドネシア | インドネシア | インドネシア | 日本 |
| 5弦モデル | あり(BB235) | あり(BB435) | あり(BB735A) | あり(BBP35) |
| ボディ構造 | アルダー単体 | アルダー単体 | アルダー/メイプル/アルダー (3プライ) | アルダー/メイプル/アルダー (3プライ) |
| ネック | メイプル1ピース | メイプル/マホガニー (5ピース) | メイプル/マホガニー (5ピース) | メイプル/マホガニー (5ピース) |
| ネックジョイント | 通常の4点留め | マイター・ボルティング (6点留め) | マイター・ボルティング (6点留め) | マイター・ボルティング (6点留め) |
| ピックアップ | YGD V3 P/J (セラミック) | YGD V5 P/J (アルニコV) | YGD V7 P/J (アルニコV) | YGD V7 P/J (アルニコV) |
| コントロール | 2Vol、1Master Tone (パッシブ) | 2Vol、1Master Tone (パッシブ) | 1Vol、バランサー、3バンドEQ (アクティブ/パッシブ切替) | 2Vol、1Master Tone (パッシブ) |
| ブリッジ | ビンテージ・スタイル (表通しのみ) | ビンテージ・プラス・ライト (45°裏通し対応) | ビンテージ・プラス (45°裏通し対応、ブラスサドル) | ビンテージ・プラス (45°裏通し対応、ブラスサドル) |
| 特殊技術・その他 | – | メイプル指板モデル(BB434M)あり※4弦のみ | バッテリーアラートLED搭載 | I.R.A.処理(初期鳴り促進) 専用ハードケース付属 |
ボディ





このボディシェイプ、かわいいですよね!
僕が購入したのはティールブルーというカラーで、青みがかった緑色をしています。
ノブは「フロント」「リア」「トーン」の3種類。
裏面は下の写真のようになっています。


ヘッド


下位機種のBB234はマット塗装らしいんですが、このBB434はツヤあり塗装です。
ヘッドのロゴは飛び出す感じで豪華な印象。


裏面を見ると「MADE IN INDONESIA」と書いてあります。


ペグは普通のクローバー型。





ギターだと最近はロックペグが主流ですが、ベースってロックペグあんまりないらしいですね。
YAMAHA BB434もロックペグではなく、巻き付けて締めていくタイプのペグでした。
ストリングリテイナーはカモメ型。


リテイナーは少し安っぽい感じなのでこだわる方は交換してもいいかもしれません。
ネック


ネックはメイプルとマホガニーの5ピース構造。
個人的には非常に握りやすいシェイプで不便は感じません。


裏面はサラサラしてるナチュラルな仕上げで、移動もスムーズです。
フィンガーボード


フィンガーボードはローズウッド。
BB434にはメイプル指板のモデル(BB434M)もありますが、ローズウッドのものを選びました。
- ローズウッド指板:中低域がふくよかな温かい音
- メイプル指板:高域が少し強調されたパキッとした明るい音
マーカス・ミラーのような、「ベースが目立ってなんぼ」みたいな音楽をやるならメイプル指板も大いにアリですが、個人的にベースはローズウッド指板の方がバンドに馴染みやすい気がして好きです。
フレット
フレットサイズはミディアムで、素材はニッケル。


僕が持っている個体はフレットの端が丁寧に処理されていて、引っ掛かりなどは全くありません。
ネックジョイント


BB434はマイター・ボルティングという6点留めのジョイント方法を採用しています。
斜めにボルトを入れることで、がっちりネックを固定していて、サスティンや鳴りを向上させているんだとか。
ピックアップ


ピックアップはいわゆるPJタイプ(プレベのフロントPU、ジャズベのリアPU)になっています。
YAMAHAが独自開発をした、YGD V5 P/Jというピックアップを搭載。
後ほど動画でサウンドを紹介しますが、ヴィンテージ感もありつつ、モダンで抜けの良い音作りにも対応できる、汎用性に優れたサウンドメイクが可能です。
弦の裏通し
BB434は「通常の表通し」と「裏通し」の2種類の弦の張り方ができます。


両方試した結果、今は裏通しをしています。


さまざまなセッティングで弾いたサウンド
続いて、さまざまなセッティングで実際に弾いてみたサウンドを動画で紹介します!
- MOTU M2でライン録音
- エフェクトは軽くコンプレッサーだけ使用
- アンプシミュレーターは不使用
セッティングや弾き方を右下のテロップに表示しているので、そちらと合わせてご覧ください。



ベースはまだ3か月しか練習してないので、腕前に文句いわないでね…!
フロント・リアPUミックス
フロントとリアどっちもマックスにしたサウンドです。
パッシブではありますが、程よくハリがあるサウンドで、ヴィンテージさとモダンさが両立しています。



スラップとも相性がいいサウンドだと思います!
フロントPUメイン
フロントPUのみにすると、ちゃんとプレベっぽいサウンドになっているように感じます。



「この曲はプレベのいなたい感じが欲しい」というときに、ベースを持ち替えなくても対応できるのがありがたい。
さらに、このサウンドに高域を補強するようにリアを使えるのもPJベースの強みです。
リアPUメイン
リアPUメインで使う場合、多くの人が期待するのがジャコパス的なサウンドじゃないでしょうか?
聴いていただくと分かりますが、リアPU上で指弾きをすると、しっかりジャコパス的なサウンドが出ます。
ちなみに僕は「フロント30・リア100、TONE50%、リアPU上で指弾き」というセッティングが好きなので、そのサウンドも動画に入れてます。
YAMAHA BB434をしばらく使った率直な感想


このベースの評価、まず結論からいうと「最初から正解に辿り着いてしまった感」がすごいです。
バンドでギターを弾いていたり、DTMもやっている身からすると、「こういうベースの音が一番馴染んでくれてありがたい」っていう感じのサウンド。



目立ちすぎることも、逆に埋もれすぎることもない、本当にちょうどいい音です。
弾きやすさも十分で、演奏で困ることはほとんどありません。
なおかつ、サウンドの汎用性の高さも素晴らしいと思います。
- 両方のPUをミックスすると程よくモダンなサウンド
- フロントPUメインだとプレベらしい太いサウンド
- リアPUメインだとジャコパスっぽい軽やかなサウンド
- PUミックスでスラップをするとアクティブのようなハリがしっかりと出る
BB434はパッシブなんですが、サウンドはパッシブとアクティブの中間みたいな印象です。
僕はこのベースを買う前、BB434のことを何も知らない状態でデモ動画のサウンドを聞いたとき、アクティブだと勘違いしてました。
ベースはよく知らない状態の薄い知識で、「パッシブのベース=いなたい音」という偏見があったんですが、BB434の音を聴いたとき僕のパッシブセンサー(?)が反応しなかったんですよね。



スラップの音に程よくハリがあって、アクティブだと思い込んでました。
かといって、がっつりドンシャリなサウンドというわけではなく、程よくヴィンテージ感もあるので、本当にバランスがいいです。
人によっては「ヴィンテージでもモダンでもない、中途半端なサウンド」と評価するかもしれませんが、僕はなるべく機材を減らしたい派なので、1本で幅広いジャンルに対応できるBB434と相性がいいのかもしれません。



ちなみに、音作りを工夫すればヴィンテージっぽくもできるし、モダンな感じにもできます。
また、自分のやりたい音楽ジャンルがまだ明確に定まっていない初心者さんの最初の1本としてもおすすめです。
やっているカスタマイズ
「さっきから写真に写ってるオレンジ色の物体は何?」という人もいると思うので、一応紹介します。


これはスロープというもので、スラップをやりやすくするためのアイテム。
これを取り付けることで、指が深くに入りこまなくなるため、素早くプルや2連サムができるようになります。



厚いピックガードに交換するとスラップがやりやすくなるのと同じ原理。
ちなみに取り付けているスロープは設計から製作まで自分でやっていて、3Dプリンターで印刷しています。





自作すると好きなカラーで作れるので楽しいです!
1番おすすめな3Dプリンターはこれ↓


普通のスロープは指板の外側に向かって段差があるものが多いんですが、これは1弦側がなだらかな坂になっていて、ピックガードに着地した指をスムーズに弦の下に潜り込ませることができるようにしました。





手を握る感じでスムーズに2連プルができるので、めっちゃいい。
YAMAHA BB434のデメリット


僕は機材やガジェットをレビューするとき、デメリットも必ず書くようにしています。
ただ申し訳ないんですが(?)、BB434にはデメリットがほとんど感じられません。



マジで不満がない。
作りの良さ、サウンド、使い勝手、全てに満足しています。
強いて言うなら、不満がほぼないので、次のベースを買うモチベが湧かないのがデメリットかも。
僕は何となく、「まずは安いのを買ってみて上手くなってきたら、他の高いベースを買ってみようかな」と思っていました。
ただ、BB434に不満がなさすぎて、「わざわざ他のベース買う意味ある?BB434で良くない?」となってしまっています。
ちなみにYAMAHA BBシリーズの上位機種に買い替えてもいいかもと思ったんですが、BBシリーズってエントリーモデルもハイエンドモデルも見た目ほぼ同じなんですよね。
なので上位機種を買ったとしても、見た目が同じようなベースが1本増えるだけ。



見た目がほぼ同じベースを買うのってテンションあがらないですよね…。
上位機種はサウンドが多少違うかもしれませんが、サウンドは好みの比重が大きいので、個人的にはBB434のサウンドで満足しちゃってます。
新しいベースを買う楽しみが奪われるという、謎のデメリット(?)に苦しめられるのがBB434です。
楽しい音楽ライフをお送りください!


ということでこの記事では、YAMAHA BB434のレビューをお届けしてきました。
めちゃくちゃ買ってよかったと思っているベースなので、ぜひ皆さんも使ってみてください。



この記事が皆さんのベース選びの参考になれば嬉しいです!












